あずまんの日記

個人的な感想や意見なのであしからず

西郷どんの奄美編、よかったね

 

みなさんは誰かに

「お前の地元って電気通ってないんだろ」

と言われたことはあるだろうか。

今どきそんな場所が日本にある訳ないので、勿論こんなこと言われることは中々無いだろう。

しかし、私はある。

 

私は徳之島生まれ奄美大島育ちの生粋の"しまっちゅ"である。

そんな"しまっちゅ"が差別対象になりうると知ったのは高校生の時。

奄美の学校は鹿児島本土出身の先生が多く、その高校の養護教諭も例外ではなかった。

ある時私が保健室で休んでいると、2人の女子生徒が入ってきて、養護教諭と別の用事で来ていた教師と4人で話を始めた。

女子生徒が喋ると養護教諭がオウム返しする、というのを延々と繰り返しているようで、

しばらくすると女子生徒たちは

「もう先生意味うつらーん!」

と笑いながら出ていった。

すると、その養護教諭は女子生徒の声が聞こえなくなるのを見計らい、

「『意味うつらーん』だってwwwほんっと奄美の訛りって馬鹿みたいだよねwwww」

と、教師と一緒に笑い出した。

私はただ驚いた。

気が強い人であれば

「なんわけ!やんきゃも薩摩っぽ訛りじゃがな!」

と喧嘩を買って出たのだろうが、生憎私は喧嘩も気も弱い。

体調も悪かったため、その時は彼女らの「奄美の馬鹿みたいなところ」談義を黙って聞いていた。

あの時ほど悔しい気持ちになったことはない。

 

話は戻るが、「お前の地元電気通って無いんだろ」と言ったのも鹿児島の人だった。

その時はただ出身地を述べただけで、こんな風に面と向かって馬鹿にされるとは思わず、周囲に合わせて笑って流した。

他にも

奄美って色黒で剛毛な人ばっかりでしょ」

「鉄コンの家住んだことないでしょ」

「言葉が通じないから奄美の人とは結婚したくない」

などと、それぞれ別の人に言われたことがある。みな鹿児島の人である。

しかも20代から70代の男女による発言で、年齢も性別も全く関係ない。

昔はもっと酷く、奄美出身ということを隠して鹿児島に住んでいるという高齢者も少なくはないと聞く。

 

勘違いしないでほしい。

私はこれを書いて、「鹿児島県民はクソ!」と言いたい訳では無い。

上記の発言は一部の人だけであり、ほとんどの人は普通に接してくれる。

なんなら奄美が好きだと言ってくれる人も多く、本当に嬉しい限りである。

じゃあ、なぜこんなことを突拍子もなくブログに書くのか。

 

 

f:id:kachokoo0130:20180516022312j:image

私は先日、大河ドラマ「西郷どん」の奄美大島編を見たあと、Twitterで色んな感想を読んでいた。

すると県外だけでなく県内の人達からも

「こんな差別の歴史があったとは知らなかった」

という意見が上がっていた。

そして、多くの人がそれを「江戸末期で終わったもの」と認識しているようで、私は心底驚いた。

 

奄美の人は鹿児島の特産品や県庁所在地、偉人、歴史など、様々なことを小学校で教わる。

それは鹿児島県民として当たり前に知っておくべきことである。納得もしている。

しかし、鹿児島の人達は奄美のことを何も知らない。

ついこの間までは奄美沖縄県だと思っている人も少なくなかった。

私は"そのぐらい知らない"からこそ、上記のような差別的なことが言えたのだろうと考える。

 

 

f:id:kachokoo0130:20180516032220j:image

「私たちは民のうちに入っていなかった」

とぅまのこのセリフは私の心にじんときた。

あの時代のしまっちゅや私の気持ちが、このセリフに全部詰まっているように感じた。

 

史実やストーリーや島口について様々な意見があるが、私は奄美のことを県内外に知ってもらうためにはとても良い内容だと思った。

島口も本来のものより柔らかくなっており、「標準語を織り交ぜた島口」というよりは

「県内外の人に奄美の言葉を知ってもらうための島口」というように感じられて、とても良かった。

(あんなに"はげー"は万能じゃないけど)

 

たぶん、西郷どんを見ている県外の人は多いだろうし、鹿児島県民はもっと多いだろう。

その人達を含む多くの人に、この奄美編を見て、もっと奄美のことを知って、もっと奄美のことを好きになってほしい。

そうすれば、しまっちゅに差別的な言葉を投げかける人も減ってくれるだろうと思う。