あずまんの日記

個人的な感想や意見なのであしからず

嫌なおばさん

 

中学生の頃、好きなバンドの曲を聴いていると父が

「今のバンドは似たり寄ったりだな」

と苦笑するのが、すごくすごく嫌いだった。

この様な経験は、いかなるキッズも全員が通る道で、例えばバンドキッズでなくアイドルキッズだったとしても

前田敦子以外はみんな同じ顔だろ」

と笑われた事があるはず。

 

私はあの純朴な中学生のとき、

「私は大人になっても絶対そんなこと言わないぞ」

と心に誓った。神にも誓った。イエス・キリストにも、ブッタにも、天照大御神にも。

 

 

先日、私は鎮座DOPENESSを聴きながら関連アーティストを漁っていた。

そのときとあるバンドを見つけて、

「あー…そんな好きじゃないけど、篤史くん好きそうだし教えちゃろ」

と思い、家に帰り、篤史くんに聴かせた。

すると篤史くんは、もっと良いバンドがいると教えてくれて、スマホをぽちぽち、すぐに音楽が流れた。

 

おお、お〜……あ…あれ????

私が教えたバンドを流していないか?

 

曲が全く違うことは分かるが、バンドサウンドとしての違いが全然分からない。

声も同じ、ギターも、ベースも、歪みのかかり具合も、ドラムが刻むリズムの癖も、全部同じように聴こえる。

 

 

私は悟った。これは老いだ。

今まで大人達がキッズの私に対して言ってきたことは、老いによる、老化現象による、感覚の鈍感さがもたらした悲劇だったのか。

神よ、キリストよ、ゴーダマシッダルータよ。

私は罪を犯しました。嘘をつきました。

 

ごめんよ、ごめん。

私は嫌な老け方をしている。

しかし、音楽の好きなみんなが薦めてくれる音楽に対して、私が微妙な反応をしめしても、どうか怒らないで。

老いたのだ、と笑ってくれ。

「どっちがバンド名でどっちが曲名?」

と聴いても、どうか呆れないで。

「ベースの人、どっかで見たことある」

と言っても、それが勘違いとしても、そっと受け流して。

私を嫌なおばさんとして扱ってくれ。

そして、昔みんなを傷つけた大人達を許してくれ。

 

 

もうすぐ22歲、まだ若いと思っていたけど、死は確実に近づいてきている。