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美しくない21年間

 

小2から道路に飛び出す機会を伺い、

17までには…10代のうちには…

と期限を引き伸ばしていくうちに21歳になっている。

 

10代の頃は21歳の自分というのは想像し難いもので、30代の自分は存在しないものだった。

しかし今それらは現実味を帯びて私の目の前にどっぷりと鎮座している。けれど、恐ろしくはない。

 

毎日睡眠薬バファリンを大量に持ち歩いていた頃に、

「加地等を聞け」

と言ってくれた人。

今までの人生の根本的な謎のヒントを探っている時に、

町田康を読め」

と言ってくれた人。

私の気持ちをあけすけに見透かして笑う人。

辛いことを共有し共感してくれる人。

ずっと側にいて私の人生全てを肯定してくれる人。

 

全員に教えられ、全員に励まされ、全員に感謝しながら、生きることがだんだんと上手くなってきている。

たった2年で、ほとんどの交友関係がまっさらになり、新しく出会った人に今までの人生の答え合わせを手伝ってもらえた。

小2から持っている答えが載っていないドリルの欠けているページを、何人かの人から1ページづつ貰っているような、わくわくする気分。

 

もうすぐ、その答え合わせも終わりそう。

終わったあと、30代の自分が美しく鎮座しているのか。はたまたドブ色なのか。

 

そういう不安とも高揚ともとれるドキドキを抱えて過ごしている、今日この頃。

 

 

 

 

ヤク中はヤク中

知り合いが最近、急に

トレインスポッティング最高〜」

トレインスポッティングに影響されてる」

と言い出した。

ネットのニュース欄でも

「あのトレインスポッティングの続編が!」

とか

トレインスポッティングが帰ってくる!」

など右を見ても左を見てもトレインスポッティングばかりで、正直私の性分だとこういうときに観るのは癪に触るので普段はしない。

けど観た。理由はないが、観た。気になるし。

 

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主人公は真ん中の坊主レントンで、端的に言うとヤク中映画だ。

ヤク中がかっこよくヘロインやってアヘンやってヘロインやってヘロインやる映画だ。

 

(これはスコットランドで最も汚いトイレで、大便をしたせいで落としてしまった座薬型アヘンを探しに、便器へ潜るレントン)

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薬物中毒というと、ヘロインや大麻やアヘンなんかを思い浮かべる。

途中、レントン離脱症状に苦しむ描写や急性薬物中毒になり病院に運ばれる描写があるが、

その描写は限りなく抗精神病薬睡眠薬離脱症状、急性中毒症状にも似ていて、

レントンが劇中で言った

「母親は国が認めているヤク中だ」

というセリフを強く連想させた。

(母親は睡眠薬を服用してる様子)

 

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(これはスコットランドで最も汚いトイレに潜って座薬型アヘンを見つけた後、上がってきて嗚咽するレントン)

 

結局のところ、辛いことがあって薬をやる人は、違法薬物に手を出すか合法薬物に手を出すか、それだけの違いしかないのかもしれない。

 

トレインスポッティングはただかっこよく、面白く、イケてる映画だ。

でもそれ以上に薬物の在り方やヤク中の心の在り方を力強く描いていた。

 

 

 

 

 

ゲイリー・オールドマンとダニー・アイエロ

 

メンヘラは必ずと言っていいほどLEONを見て、マチルダのように振る舞い、この画像を何かしらのアイコンにする。

 

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かく言う私もメンヘラだが、LEONは通常版を見て拍子抜けし、

「というかマチルダ全然"愛か死よ"って言わねえじゃん」

と吐き捨て、感想も特に思い浮かばないぐらいであった。

 

しかし今回完全版を見て驚愕した。

通常版と全く解釈が変わるほど内容が違う!

大事な場面がカットされすぎている!

メンヘラが好きなシーンとても素敵!

(因みにメンヘラシーンの他に、マチルダが殺し屋の手伝いをするシーンや、一緒にレストランに行くシーン、マチルダがレオンを誘うシーンなんかも通常版にはなかった…はず)

 

そしてなんと言ってもゲイリー・オールドマン

 

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私が初めて彼を見たのがフィフス・エレメントだったせいか、彼の狂った演技がとても印象的で

今回もスタンという、麻薬取締捜査官でありながら、殺人に快楽を求め衝動的で興奮しやすいという

なんとも頭のおかしい役を見事演じきっている。

特に興奮剤かなにかを飲む描写は、本当に取り締まる側なのか疑う程の狂気。素敵!

 

LEONではこのスタンが悪者として扱われているが、実際のところ、本当に悪いのはダニー・アイエロ演じるトニーなのでは?と思う。

 

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レオンが彼にお金の話をしたとき、トニーは

「俺は銀行みたいなもんだ。いや、銀行なんかよりずっといい。なぜなら〜」

とペラペラ喋って、長年1人5千ドルで殺しを請け負っているレオンに千ドルぽっち(ぽっちではないが)を握らせて帰している。

その後マチルダがお金の助けを求めたときも、

「俺は銀行みたいなもんだ。いや、銀行なんかより〜」

と全く同じセリフをスラスラと喋り、今度はたった100ドルぽっち(今度は本当にぽっち)を握らせて帰している。

おじさん絶対レオンが稼いだ金独り占めしてるだろ。

 

そしてこのおじさん、絶対「俺は銀行みたいなもんだ。」おじさんである。

他にも雇っている殺し屋なんかが何人かいて、それらがお金の助けを求めたとき、この常套句が必ず出てくるのだろう。

レオンやマチルダは初めて聞いたセリフだったのだろうが、おじさんにとってはいつも言ってる口癖みたいなもので、

口癖になるほど言っているということは、つまり他の殺し屋たちの稼ぎも、おじさんの懐に入っているのだろう。

挙句、レオンの居場所を聞かれたときもあっさり白状している。

このおじさんに人情というものはないのか。

 

そして終盤には、実はスタンがおじさんを仲介してレオンに殺しを依頼してたことも判明し、

ますますこのおじさんが諸悪の根源説が濃厚になっている。

 

 

最終的にレオンは殺しの苦しみから解放され、マチルダは平穏を手に入れるための一歩を踏み出した。

エンディングまで全てがとても最高な映画だった。

が、私はおじさんにも死んで欲しかった。

おじさんが憎い。

 

 

 

虐待児と障害児

 

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映画やCDのタイトルは邦題になるとダサくなる。

ディープパープルの紫の肖像や、ミニミニ大作戦、そしてフォレストガンプ一期一会がその例だ。

原題は"Forrest Gump"なのに、なぜ副題の一期一会を付け加えたのか。見る気が失せるほどダサい。

 

この映画はトムハンクス演じるフォレストガンプが、バス停での待ち時間に知らない人たちに自分のこれまでを語っていくストーリーだ。

フォレストは知的障害があり、それゆえの素直で優しく真面目な性格から、様々な成功を導いていく。

劇中で彼は走りが早く運動神経抜群であるが、多くの知的障害者は協調性運動障害を併発するため、運動オンチであることがザラである。

つまりフォレストは知的障害を持ちながらも、それゆえの愛される性格と、運動障害の併発がないことによる活発さが生み出した、奇跡中の奇跡の逸材なのである。そりゃあ成功者にならない方がおかしい。

 

彼の物語は常に成功者の道を辿るが、彼は満足することなく行動し続ける。

それは、幼い頃に出会ったジェニーを振り向かせるためである。

しかし、このジェニーは幼い頃に父親から(明言されてはいないが多分)性的虐待を受けており、だんだんと非行に走るようになる。

最近「父親から虐待を受けた経験のある女性は、恋愛において相手に父親を求める傾向にあり、そのために事がうまく運ばない」という話をよく耳にするが、ジェニーはその典型のような女性である。

フォレストはジェニーを愛するが、ジェニーの思う父親像は暴力的なもので、優しいフォレストは当てはまらない。なんとも非情なものである。

 

このジェニー、非行に走るようになってからはあまり登場しなくなるが、フォレストが何か成功すると必ず登場するようになる。

彼が大金持ちになったときに現れ、プロポーズを有耶無耶にしつつ子供をこさえた瞬間去っていき、彼が有名になると「テレビで見た」などと言って急に現れ、子供の認知を迫り、プロポーズを無下にしたことを悪びれもせず「結婚しましょう」などと言ったりする。

昔住んでいた街であり、フォレストが現在住んでいる街であるアラバマに、父の匂いを感じ怯える描写もあり、それが急に出ていった理由とも言えるだろうが、それにしたって虫が良すぎる。

ここまでくると偶然ではなく、フォレストの愛情を利用しているようにしか見えない。

しかし、純粋なフォレストはジェニーと結婚し、実は余命僅かだったジェニーを看取り、息子を大事に育てている。

 

フォレストはジェニーの父親像にそぐわず、しかし他の誰もジェニーの父親にはなれなかった。

フォレストの愛情は父親以上のものだったが、しかしジェニーは気に入らなかった。

ただそれだけの切ない物語だった。

 

 

 

 

ブルースブラザーズ

 

 

小さい頃、父と姉と一緒にアクションコメディを観るのが好きで、特に台湾映画が好きだった。

しかし最近はアクションの大爆発ドーンッ!!!!を全編に渡り4回ぐらい繰り返した

配給会社「制作費用なんと4億円(ドヤ」

というハリウッド映画を見ると脳が退化して

「ワイスピ最高〜〜!!!」

としか言えなくなる病に冒されてしまったので、アクションからは遠のいていた。

 

しかし今回は縁あってブルースブラザーズというミュージカルアクション()コメディを見ることに

 

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二人の兄弟が育った孤児院の取り壊しを防ぐため、11日で5000ドルを稼ぐという話で

兄(画像の右)が3年の刑期を終えて出所するシーンから始まる。

 

そこからもう意味が分からないのだが、なんとこの映画いろいろ無駄が多い。

スターウォーズではレイア姫を演じたキャリー・フィッシャーが、二人に何度も爆撃を仕掛ける(終盤まで爆撃は完全にスルーされる)ことや

弟がナンパした女がツイッギーだったり、司祭がジェームス・ブラウンだったり、楽器屋の店主がレイ・チャールズだったり

チョイ役があまりにも豪華すぎることなど

とにかく本編に全く影響しない・関係ない部分に無駄が多すぎて笑ってしまう。

 

そしてタイトルにも"ブルース"とあり、舞台がシカゴということもあってか、劇中歌が全てかっこいい。

上にあるチョイ役(他にもいろんなミュージシャンが出ている)もみんな演奏や歌を披露している。特に良かったのは孤児院の管理人が歌ったミニー・ザ・ムーチャ。最高だった。

 

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はっきり言ってしまえばストーリー自体はありふれた内容だが、そういった"無駄"が絶妙なスパイスとなって映画を引き立てて、唯一無二の存在になっているように感じた。

続編もあって気になるが、たぶん見ない。今作のせいで期待値が上がりすぎているから。

しかし、この映画はまた見たいと思う。必ず見ることになると思う。

 

 

 

 

いまさらながら

 

先日何気なく父が昔書いていたブログを発見し、読んでみた。

内容としては趣味のレコードのレビューや、私たち三姉妹の幼い頃の日常についてばかりで

「懐かしいなあ」

「父はこんな音楽を聴いていたのか」

など、新しい発見ばかりだった。

その中でも

「もう一度だけでいいからライブを見たい」

と書かれていたアーティストと、数年後に共演していることに気づいたときは(父はレゲエDJをしている)、言い知れぬ感動と喜びがあった。

 

私はTwitterをはじめとするいくつかのSNSをしているけれど、あれらはアカウントが消されれば何もかも見れなくなって、そのうち忘れてしまう。

(そもそも後世に残すほどの内容もないし、なんなら残してはいけないものばっかりだけど…)

 

私はフリークという程ではないけど、本も映画も漫画も絵画も音楽も大大大大大………っ好き!!!!!なので、

そういったものの感想とか感じたこととか、日常生活について書き残して置きたいと思った。のでブログを始めた。

 

そういう感じです。よろしく。